小麦粉惑星

誰かいつもマーガリン潰してる。

サコッシュとサイコキラー

 サコッシュ買った。便利。あれすげえ。サコッシュ馬鹿にする笑いやめようと思った。雑魚の郵便配達人のバッグとか言うのやめよう。コンサートのとき小物入れてたんだけど丁度いいサイズでした。なるほどね、機動力が明らかに高くなる。動きやすいんですよね遥かに。あと重い物持ってるのがばかばかしくなってくる。人はこれだけ自由に生きられるのかよ、可能性を感じました。だからあんだけ人気があるのか。先輩に「ゆうとくんのちっちゃいバッグみたいなのいいねー。」と言われた。持ち物褒められるのってなんだかんだ嬉しいじゃないですか。まあサコッシュ買った時の話なんですけど、先々週の日曜に下北のヴィレッジヴァンガードで買いました。やすい。540円。無地。ファーストサコッシュはこだわらずに買いました、失敗が怖くて。もう買ったその場で荷物サコッシュに詰め替えようと思って(財布と文庫本とスマホを元々ポケットに入れていた)サコッシュ見たら当然タグがついてる。目立つ位置でどうしようかな、手だと明らかに千切れないプラスチックのタグで、抜けないような返しがついてるタイプのタグ。恥ずかしかっただけどレジ並び直して、ハサミ貸してもらって切った。よし使えるぞ、やっとだなぁと思い、サコッシュ見るともうひとつタグがついてる。2つおんなじ様なタグつける意味は何なんだよ。結局他にタグがついてるか確認を怠った自分の責任である。どうしようか、タグのリングが厄介だ。タグは隠せる。リングはどうしようもない。見た目でバレてしまうし、タグを隠している事実もバレてしまう。ダサさが透けて出てしまうのを本当に恐れる。でも、もう一回レジはキツイ。何度もタグ切り忘れる客だと思われる。こういう思いが爆発して僕は近くの百均に向かった。そうだハサミを買おう。ちょうど自分の部屋に置いてるハサミが壊れた事を思い出したのだ。部屋に置いておくハサミを今買う、そしてたまたま切りそびれたタグを今から切る、何もおかしなところはない。それでいいじゃないか。完璧だ。ハサミをレジに持っていき、購入。店出て共用のテーブルみたいなところで開封、タグを断つ。ここで問題が起こった。ハサミをどう持って帰るかということである。サコッシュには財布、スマホ、文庫本が入っている。ここにハサミが入ることで、猟奇犯罪者感が増す。さらっと街に出てきて、人をハサミでサクッと刺しそうな危うさがある。職質されたら言い訳が難しい。文庫本は現代短歌集だった、余計にヤバそうである。伊坂幸太郎だったら、三浦しをんだったら警察も「ハサミ、さっき買ったんですねー。変なこと聞いてごめんなさいねー。」ってなりそうだが、現代短歌集は絶対だめだ、現代短歌を愛するサイコキラーだと思われる。いろいろ不安はあったのだけれど結局ハサミをサコッシュに入れて持ち運ぶ事にした。職質されずにすんだのでよかった。