ガハハ
センチメンタルが弱点になると思って、感傷的な文章を書かないようにしていたら、文章全般を書かなくなってしまった。
そしてセンチメンタルさは別に弱点というほどの弱点にならないことも段々わかってきた。
文章書かないと元気が出ないことがわかった。
本当になんなんだとは思うけど、こういうのは一旦陥らないとわからないからね、と思って許す。許しながらやっていくしかない。ガハハ。
3月なった。映画観た。
3月になった。久しぶりに映画館に行った。
観たのは『花束みたいな恋をした』
公開当初から観ようか迷っていた映画だ。
Twitterやブログで作品の感想がよく流れてきた。みんな視聴後何か言っている。何か言いたくさせる作品なのだろう。長めの文章で感想を書いたブログも沢山出て来る。読むとどの感想にも書き手それぞれの体重がしっかり乗っている。読めば読むほどすごく面白そうな作品だと感じた。
日毎に高まる期待感と毎月1日のサービスデーが上手く噛み合って、やっと今日観てきた。
観にいってみてどうだったか。
単純な感想になるが、とても良い映画だった。期待して観にいったとしても、肩透かしを食らうことはないだろうと思う。実際、劇場で観て良かったと思える映画であることは確かだ。
ネタバレになる感想はまた違う日にブログ、またはnoteでまとめて書こうと思っている。観にいった人が感想をネットに上げていた理由がめちゃくちゃ分かった。これは「何か言いたくなる」映画だ。
観にいこうか悩んでる人に、バイアスを植え付けたくないので、内容については詳しく書かない。でも、悩んでる人は劇場公開してる間に観にいったほうがいい。多分ネット配信を待たないで観た方がいい作品だ。
おそらくこの『花束みたいな恋をした』は1~2年後、Amazonのprimevideoに入るだろう。多分、サブスク月額何百円の何%くらいの対価でいつでも観られるようになるんじゃないか。でも、そうやって視聴するのでは間に合わないような気がする。何が間に合わなくなるのかは分からない。生っぽい作品の表現なのか、視聴者の感度なのか、それとも全然違う何かなのか分からないけれど。
最後は物語の筋から逸れた上に、私の直観的な感想になってしまったけれど、この作品は今のうちに劇場で観ておくことをおすすめする。
観終わったら、皆の『花束みたいな恋をした』を教えてほしい。何時間でも聞きます。
最後に1点だけ、菅田将暉がサブカル系の男を演じることに難色を示すサブカル男は明日にでも観にいって欲しい。
そういうサブカル男はこの映画を観て、各々この映画についてごちゃごちゃ考えなくてはいけないと思う。多分そういう映画じゃないですかね。よろしくお願いします。
空気階段『anna』の配信チケットを買おう。
ネタバレは出来ないので、内容には触れないけど、声を超特大にしておすすめしたい。
迷っている人は日曜の夕方(2月21日)までにチケットを買おう。そして、アーカイブを観よう!!配信チケット代の値段以上の満足感があるので。
チケットぴあのURL貼っときます。ここから買えます。
[https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2069242:title]
空気階段はチューニングが巧みなコンビだと思っていて、『anna』もすごくそれを感じた。一級品のコントを連発した上で、それが一番活きる並びで提供するのがヤバすぎる。理論的な部分と感覚的な部分のバランスが絶妙で、コント中ずっと脳が気持ちいい。
ネタバレが起こらない感想を言うと、何かを一生懸命目指している人とか、創作をやっている人にすごく刺さる内容だった。きっとこれはライブの主題ではないけれど、それらの人には刺さるし、何らかの刺激になると思います。
めちゃくちゃ笑ったし、なんか頑張りたくなった。
頑張れる元気をもらったんじゃなくて、頑張りたくなった。
パンクバンドのライブ見に行った帰りの、あの何でもやれそうな気持ち。
あれに近いものが得られます。
最高なのでみんなも今から買って見よう!
(配信チケット販売終わったあとこの記事読んだ方へ、DVD出るらしいのでそのときまで待ちましょう)
歌ってる今田耕司
歌ってる今田耕司が好きなんだけど、なかなか魅力を伝える機会がないので今書く。
多数のテレビ番組で司会をしているあの今田耕司が、テイトウワのプロデュースで、KOJI1200なるグループで音楽活動していたことがあったのだ。
テイトウワの手腕があってのグループであるとは思うが、今田耕司の歌も良い。上手すぎず、味のある歌声が癖になる。めちゃくちゃ聴かせる歌い手なのである、今田耕司は。
また、KOJI1200は後の音楽シーンにも影響を与えている。tofubeatsの有名曲である『水星』も、実はKOJI1200の『ブロウヤマインド』という曲のサンプリングである
(その『ブロウヤマインド』も遡ればダウンタウンに辿り着くのだが、長くなるので今回は語らない)
『水星』はたくさんのアーティストがカバーし、世間の認知度も高い楽曲である。
KOJI1200がいなければ、『水星』を歌うDAOKOも存在しなかったかもと思うと少しびっくりする。
歌詞に関しても、注目したい。
KOJI1200の楽曲の多くは今田耕司が歌詞を書いている。テイトウワとの共作となっているので、全ての歌詞がそのまま採用されていることはないだろうが、大部分には携わっているだろう(正確なソースはない、ごめんなさい)
この歌詞がまた良い。『ナウ ロマンティック』なんか最高だ。
俗世のごちゃごちゃした物事や悪意から解放されて、ただ美しい恋愛がしたいという歌でカッコいい。理想の恋愛像が一貫していてブレないのが良い。
自分の苗字をもじったギャグのような歌詞もあるのだが、全体から浮いているわけではなく、小気味の良いキャッチーな印象を与える。
『ナウ ロマンティック』を聴くと、未だに結婚しない彼の気持ちがなんとなく想像できるかもしれない。
11月8日 夕方 石鹸のお兄ちゃん
宮崎夏次系という漫画家を知っているだろうか。知らない人は検索してみてほしい。
こういう絵のタッチで、心の柔らかいところにさわってくるような物語を描く漫画家さんがいる。
それが宮崎夏次系さんだ。
この人の作品は行き詰まってる時に読みたくなるものが多い。弱さの肯定というわけではないんだけど、伝わらなさ とか 不器用さ とかそういうものが報われる瞬間があって、個人的には上手くいかないときに読みたくなる。
上にAmazonのリンク貼った『僕は問題ありません』は、高校生向けにオススメの本という取材を受けた際、紹介した1冊でもある。
多分電子じゃなくて、手元に置いておきたくなるような本なので、気になった人は買ってみてほしいな。ヴィレバン行けば大体置いてあるから。
紹介はこんなところにしておいて、石鹸のお兄ちゃんの話をしよう。
石鹸のお兄ちゃんとは
宮崎夏次系『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない』の『石鹸』という短編に登場する主人公のお兄ちゃんのことである。
この短編をはじめた読んだのは、高校生の頃だった。当時は石鹸のお兄ちゃんに対してそこまで大きな感情を抱くことはなかった。
不器用で、何をやるにもベクトルがちょっと変で、毎日苛々している石鹸のお兄ちゃん。
22を迎えた今読むと正直刺さるものがある。
イデアを求めることと社会で生きていくことの塩梅について思う。これはすごく難しい。本当は自分にとってどちらも大事なことだとわかっているのに、片方を蔑ろにしたり、片方ばかりを追求しようとする。
多くの人はこの関係に、なんとか折り合いをつけるだろう。
石鹸のお兄ちゃんは、折り合いをつけられない人だ。自立している人物ではない。
社会にとって、役に立っていないと見なされてもおかしくない。
そんな石鹸のお兄ちゃんは、果たして社会から切り離されるべき存在なのだろうか。
自分は頑張れと思った。頑張れと思って、涙が出た。
気になった人は是非、作品を一読してみてほしい。
語調が急に強くなるが、絶対に損させないと約束する。
11月8日 夜
偏愛してることがある。
それは、夜中にコンビニに行くことだ。
アイス食べたいとか、缶チューハイ飲みたいとか何か目的があって向かうわけじゃない。
欲しいものなんて特にないのだけど、ただ何と無くコンビニに行きたくなる。
家を出ると、最近は程よい冷たさで、外に来た感じがする。家にいるのは好きだけど、外の方が良いなと思うこともあるのだ。
コンビニに到着するのだが、やっぱり欲しいものはない。期間限定のアイスも、別に揚げたてじゃないホットスナックも、モンスターエナジーにもわくわくしない。
それよりもパスタソースと缶詰のコーナーに向かって、へぇこんなの売ってるんだーと見るのが好きだ。
(いなばのタイカレーって美味しいんだろうか?どこのコンビニにもある気がする。)
あと普通に新商品チェックしたり、お勤め品のコーナー見たりするのも面白い。
お勤め品コーナーは店ごとに特色出るから見てみると良いと思う。
そしてそれらを買わない。
10分くらいで店内をひと回りして、結局買いたいものがないことが多い。
それは毎回のパターンで殆ど分かりきったことだ。無駄なのも知っているがやめられない。
ここまで歩いた労力を報いたい、そして深夜にひやかしの客が来る店の人への謝罪の気持ちを込めて杏仁豆腐を購入する。大変後ろ向きな買い物だ。
なぜこんなことが好きなのだろう。
こんなことを続けているのだろう。
わからないけど、今夜も行った。