小麦粉惑星

誰かいつもマーガリン潰してる。

昨日暑かった

 昨日は天気が良かった。暑かった。今年一番気温が高かったらしい。天気が良いことはいいことだと思う。昼が長いこともいいことだ。外にいる時間が自然と長くなるからだ。だから、他人について考える。自分の中では、外にいるときは他人のことを考えるフェイズなのだなと無理やり決めているのかもしれない。だから外から家に帰ると、夜になると、自分のことばかり考えてしまうのだ。今日何をしたなとか、頑張れたなとか、全然だめだったなとか、そんなことばかり。夜があるから考え事もふえるので、自分は何になろうとするのか。自己嫌悪と自己愛ってやはり近いところにあるのではないかな。ナルキッソスでいたい気持ちとそれを許せない気持ちって多分両立しても良いのだと自分は思う。そうあってほしい。

 天気が良いことはいいことだという話であった。町中で幸せがいくつも発見できる。昨日は午後から下北沢を散歩していたのだけど、外国人の方が急に話しかけて来た。ちょっと喋った。笑顔が眩しい。店頭受け取りのピザの袋を手に持っているおじさんは、袋が揺れないように気をつけて歩いている。きっと500円だか、1000円だかの割引になっているだろうピザ。おじさんは、家に帰ったら誰とそのピザを食べるのだろう。ひとりでも、ふたりでも、もっと多くとも、きっと楽しい。

 誰かが吸ったタバコの煙が香る、でもそれさえ許してしまうのだ。天気が良いと、不思議とね。