小麦粉惑星

誰かいつもマーガリン潰してる。

タラチネノハハハダイズノアレルギー

 たまには、親孝行しようと思って、母親にたい焼きを沢山買って帰った。最近本気で、将来を心配されているぽくて、本当に社会人になれるのか、結婚できるのか、家でご飯を食べてるとそんな話によくなる。ぶっちゃけ養われたい、結婚はできなさそう、結婚するなら深田恭子がいい、というと「金返せ」と笑って言ってくる。

 母は、俺が幼稚園卒園まで生きられないと思っていたらしい。病気とかそういうのじゃなくて、弱っちいから、死ぬと思ってたんだって。ウケるね。

 家族のアルバムをめくると、幼稚園年長さんの頃の俺の写真の横に、「ゆうちゃん(俺の幼名)が、ちゃんと生きてて、ちゃんとお兄ちゃんになって良かった」って書いてあるスヌーピーのメモが貼ってあってウワァっとなってしまった。マジで死ぬと思ってたんだ、そんな弱かったんだ。幼稚園行きたくなさすぎて泣いてる写真とか、幼稚園の制服のボタンいっこ掛け違えてめちゃくちゃ泣いてる写真とか、泣いてる写真ばっかりある。泣きすぎだろ。そして、自分で言うのアレだけど、幼い頃の俺の顔が可愛い。歯はガチャガチャだけど、可愛い。(歯は今もガチャガチャ) 正当な進化したかったな。俺の10歳年下の従兄弟は、滅茶滅茶俺に顔が似てるけど、ちゃんとカッコよく成長している。いいな。羨ましい。

 母は、OL時代メロンパンしか食わなかった時期があって、栄養失調なって入院した人なんだけど、ファンキーで、かっこいいなと思う。自分が稼いだお金で毎日メロンパン食えることが嬉しかったんだって。

 多分、一般より仲良しな母と子だと思う。マザコン乙みたいなの思う奴は、立ち去ってください。これまで迷惑をかけた分、優しくしなければなと思うし、単純に話が合うから楽しい。妹はもっと母の言うことを聞いてほしい。反抗期はよ終われ、迷惑かけるな。髪を乾かしてから塾に行け。辛い時は飲みなさいと、俺に缶チューハイたまに買ってきてくれる。優しいね。

 何の話をするかというと、松田聖子、歯がガチャガチャの頃の方が可愛くないか?みたいな話をする。みうらじゅん、素敵な文化系おじさんみたいなメディア露出するけど、恋人にガンガンモラハラしそうなところが最高だなとか、ストロング系のお酒のCMに出てもイメージが壊れない女性芸能人のギリギリラインとか、そんなのばっかり。食卓で不謹慎な話もどんどんするので、父親は顔をしかめるけど、楽しい。

 飲みすぎて、肝臓の数値がヤバくなったのでお酒を飲めなくなったり、きな粉食べ過ぎて大豆アレルギーになったり、ごまアレルギーになったり(共に軽度)、あちこちにガタが出てきていることすら、笑いのネタにするから強い。

 たい焼き美味しかったと言っていたので良かったです。今度は鳥貴族に行きたいらしいよ、理由は関ジャニの大倉くんが好きだから。なんじゃそりゃ。

空間殺法

 帰りのバス待ちにブログ書いてることが多くて、そのとき走ってる車の音とかそういうのばかり書いてしまいそうになることがめちゃくちゃある。環境に左右されることって本当にあるんだな。

 今日は、高校時代の友達とふたりで夜、お酒飲んでラーメン食べた。この人はエッジが効いた考え方をする人で、尖ってる感じがすごく好き。高2の4月、俺が近寄っていく形で結局1年間ほとんど一緒にお昼休みに弁当をふたりで食べていた。俺は仲良しになれたと思ってるけどどうなんだろうね。別にそんなのは、どうでもいいけどね。

 言語化が上手くて、俯瞰で面白いこと言うところが本当にすごいの。ふたりで遊ぶと相当な量の文章量喋ってるので面白い。話してる内容は、このブログの内容に近いけど、1個じゃ単体で書けないような小ネタをどんどん喋ってる。メニュー大喜利ずっとできる。天丼の笑いも、10分前に言ったことを改良して面白くしてから投げるのもできる。会話の組手やってる感じが好きだし、それが出来るのってすげぇなっていつも思うのです。

 卒業してから1年1回ペースで遊んでるから、来年もまた遊びたいな。東上線人身事故で止まっちゃって、ふじみ野から志木まで早歩きで来るのめちゃくちゃ面白いな。ヒッチハイクで本土最南端まで行った話聞いたら、「人は忘れる生き物だから全部は話せないけど」とか言って、うどんめちゃ食うの早いドライバーさんの話してくれたの良かったな。聴いてるラジオ番組割と被ってて、ウケちゃったな。

楽しかった、おやすみなさい。

 

おやすみBGM

炒飯MUSIC / アルカラ

 

 

 

2月21日

 キャパシティ以上に理不尽というか不幸が自分に飛んできて、辛くなる日ってあると思う。ありますよね。

 今日ほんとそれだったんですけど、高1のとき仲よかった人たちのライングループが半年?それか、1年ぶりに急に動いて、(俺の精神状態とは関係なしに)、グループ通話なるものをした。なんか懐かしくて元気になりました。

 家に帰ってカレーを食べて、角ハイボールの缶を開け、ブランデー入りのチョコをつまみにしている。なんにも上手くいかなかった日なのにカレーは美味いし、お酒もチョコも美味しい。

 新しく掛け持ちを始めた、本屋さんのバイトもだんだん慣れてきました。社員さんと空き時間に、エヴァアニメ版の話とか、最近はサンデーがLOより売れてないぽいみたいな話をした。知識の守備範囲広めで、でも特化してないオタクなので、なんとなく話が合う気がします。

 おやすみなさい。

 

おやすみBGM

Animals / Talking Heads

 

 

 

ひとり千円くらいの幸せが

 今日、やきとりセンターに行ってきた。

 かわ、砂肝、ぼんじりに、薬研なんこつ、山椒がかかった胡瓜に、ハイボール、鳥雑炊、最後に濃い抹茶ハイ。お値段は、ひとり千円くらいだった。すごく満足感。これくらいの幸せが、少しずつあるだけでいいな。明日も、明後日も生きていける気がする。少しずつ、エネルギーが溜まっていけばいいな、次の幸せまで生きていけるくらいの量でいいから。

 焼き鳥食べる女の子ってなんだか可愛い。

 おやすみ。

 

おやすみBGM

ノルニル / やくしまるえつこ 

 

 伸びた前髪を通してみる太陽光は、暖かくて、眩しくて、しゃぼん玉の表面みたいな虹色をしていました。陽射しを受けると自分の髪が結構茶色いのだと気付きました。髪を染めてみたことはありません、ずっとこの色でした。多分母親の遺伝で、若い頃の写真と髪の色が似ていました。パーマは何回か、かけました。直毛なのが気に入らなくて、髪型まで真面目なのが嫌で、社会への、周りへの反抗?そんなのではないですけれど、大学が決まってから、卒業式の次の日に美容院に行って、校則が無くなってからのパーマです。きまりを破るのは、やっぱり駄目だから、自分の性質にあったことをするのが、安定なのだということはわかり切ったことです。真面目な人は真面目なことをする、型破りな人は無茶なことをする。それが役目、役割。ギャップなんて、それに惹かれるなんて、エラーが起こったのに対処が出来ていないから生じる誤作動だと思います。

 二十歳になったら、煙草吸いそうだね、君は煙草吸うのが似合いそうだからと笑って言ったあの人は元気にしているでしょうか。身体に悪いから、吸わないよきっと。と僕は言いました。あの人はもう煙草を吸っているのかな。吸っていそうな気もするし、なんだか煙草に興味を失くしているような気もします。想像がつきません。煙草吸うの似合いそうと言われた理由も結局のところ分かりません。なんとなく思いついて言っただけかもしれない。あの人の本音は捕らえられないままで、煙みたいでした。

 あのとき、煙草吸うかもねと言っていたら、何か変わっていたでしょうか、去年の誕生日にマルボロを買っていたでしょうか、きまりを破るのはやっぱり嫌いだから、真面目な僕のまま、煙草を吸い始めたのでしょうか。そうしたら、あの人は、やっぱり吸ったね、似合ってるねって笑って言ったのかな、それとも、思ったより、あんまり似合ってないじゃんなんて、ちょっとすまなさそうに、はにかむんでしょうか。

 駅前で煙草を吸う男女を見て、ふと、思い出しました。伸びた前髪を通して見る、ふたりは暖かくて、眩しくて、煙草の煙は、橙がかった青空に上って、融けていきました。

過去の栄光

 バレンタインじゃないですか?明日は、チョコレイトディスコな訳で、シャラララ、ステキにキッスの日ですよ。(なんじゃそりゃ)

 バレンタインってめちゃめちゃいい行事だなって昔から思っていて、チョコレートがもらえるし、楽しいし、女の子が可愛い。結局女の子が可愛いのが1番なんですけどね。

 女の子が、誰かにチョコレートを渡すという行為が全国で同じ日に行われてるのってそれだけで素敵じゃない?たとえ俺宛じゃなくても、なんだか微笑ましい、ああにんげんっていいなの境地に至れるんですよね。こんなに素敵な感性を持っているので、良かったらチョコレートください。

  基本的に、俺は非モテのキモキモおじさんなので、毎年バレンタインにウハウハみたいなイベントが起こるわけではないんですけど(既に気持ち悪い)高2のとき、死ぬほどチョコレートもらったことあって、多分50個くらい。本当にこれ、ただの自慢なので、自慢読みたくない人は読まなくていいよ。50個チョコもらう人居ます??漫画みたいじゃない???テニプリの人気投票ドベのキャラクターと同じくらいもらってそうじゃない???(ファンがキャラクター宛にチョコ送る風習ありましたよね?)高2のバレンタインデーにでけえ紙袋いっぱいチョコ持って帰った思い出があるって話ですよ。

 普通にタネ明かしすると、高校の男女比がめちゃくちゃ偏ってて、うちの学年7割強女子だったから、みんなバレンタイン当日に大量にお菓子を生産して、配布していた女子の数が元々他の共学よりも多めだったっていう極めて楽園のような環境だったのというのがまずある。そして俺は高校の時の部活が茶道部だったので、2月初頭に「皆さん、憐れみでもいいのでチョコください。お願いします。」って同級生の女子部員にお願いしてたのもある。部員分で10数個ゲットした。まじでありがとうと思っている。優しいね、茶道部。あと茶道の講師の先生とか顧問の先生にももらった気がする。優しい。あとは、クラスの人とか、友達とか、後輩とか、色々込みで50個弱。数えるの気持ち悪いなって今思ったけど、ホワイトデーお返しするから数把握するの普通じゃないか?気持ち悪いと思った人は帰ってくださいね。ホワイトデー返ってきてないよって人は教えてください。ごめんなさいでした。

 でも、全部義理チョコだったのが面白いというか、虚しいなっていう思い出だ。本命入ってなかったから、こういう事がブログに書けるんだけどね。ウケる。

 多分今後の人生でこれだけバレンタインもらうことはもう無いと思う。悲しいけれど、栄光は過去のものとなってしまった。ダイヤモンドみたいな輝かしい青春の1ページだった。

 良かったらチョコレートください。

 

おやすみBGM

ラブメッセージ / 岡村靖幸

 

【感想】『夫のちんぽが入らない』

  あたしをスキーに連れてって。ほんとに俺になんの負担もなく、用意もしないで良いスキー旅行をプレゼントしてほしい。それだけ尽くしてもらったとしてもきっとそれは楽しい旅行にはならなさそうだ。スキーなんて小さい頃に1回行ったきりだし、多分今行っても鈍臭くてちっとも滑れないだろう。本当に鈍臭い。きっと一からのスタートだ。Wiiフィットで鍛えたバランス感覚はきっと役に立たない、全部教えてもらわないと。ゲレンデに着いたら、無力な男は何もできない。まずここで、スキーに行こうという意欲が削がれる。出来ないことをめちゃめちゃ楽しめる時期は自分の中でもう終わっている。仕事とか義務的なものなら頑張れる。でも自分の自由な時間でそれをできるかって言うと微妙だ。

 小3の頃、逆上がりの練習を毎日やってる時なんて地獄だった。俺はなんでこんなに逆上がりができないんだ。鉄棒の前だと、うだつが上がらないんだ。ああ生きるってなんだろうなって思いながらずっと練習をしていた。本当に息が苦しくて、近所の公園の鉄棒の温度と、ざらざらの錆びた棒の表面、蹴り上げた砂の音とか、今でも夢に見る。喉が、からっからに乾いて、目が醒める。身体が熱い。

 もっと遡ると、幼稚園年長組の頃、お弁当に入った、たこさんウインナーが食べられなかった時期があった。感情移入が顔のついた食べ物にまで起こっていたのだから驚きだ。でも、こういうのって、なんで?って問われて、簡単に理由が答えられるかって言われると無理だ。理由なんてなくて、その時の自分がそういう自分だったってだけのことだ。今は軽く話せるけれど、当時はお弁当の時間は生きた心地がしなかった。滅茶苦茶につらかったんだよ。心が無理だったんだよ。

 『夫のちんぽが入らない』を読んだ。タイトルのインパクトもあって、巷で話題になってたじゃないですか。俺は、文庫になってたのを書店で見つけて、即購入した。端っこに平積みされてされていたのに、凄まじい存在感だった。すぐ手にとって、レジに行った。ブックカバーをかけてもらった。

 読んでみて欲しいので、内容とかあらすじに触れるつもりはない。でも、タイトル以上に読後の衝撃が凄いということは伝えておきます。俺はこの本を、普段、本を読まない人にも読んで欲しい。本当にこれは、自分のエゴだけど、いろんな人が読んで、そして、それぞれ生まれる感想を知りたい気がする。

 主人公の感情を理解することはできても、その視点と自分の視点を重ねることが出来ない。苦しさとか、辛さとか表面的には分かる、でも自分がその環境だったらって考えには至ることが出来なかった。それは、この物語が自分ではなく、他人の地獄だからなんだろうなと思った。

 宇垣アナという女子アナウンサーがいる。すげぇ美人で、聡明で、テレビ画面に映ってる時間全部が彼女だけのものになるような女性だ。

 この人が言っていた「人にはそれぞれの地獄があると思う。私には私の地獄がある。」って言葉がすごく良くって、このブログ書いてて思い出した。

 みんなこんな美人に地獄なんてないだろって思ったり、言ったりするだろう。そんなの当たり前で、そりゃ他人だからそんな風に言うわなって話。彼女の地獄について、彼女以上に悩める人はいなくって、そしてそれを本質的に理解できる人はこの世で唯一、彼女だけなんだよなってこと。

 俺の逆上がり練習とか、たこさんウインナーとか、めちゃめちゃ苦い思い出で、かなり地獄なんだけれど、多分みんな完全には理解できないと思う。でも、俺もあなた達それぞれの地獄について理解できない。どんなに近い人、親しい人でもきっと。だってその人は、あなたじゃないし、あなたは俺のではないから。じゃあどうするんだ、理解しあえないまま生きていくしかないのかっていうと違って、人に優しく生きていくしかないじゃん、自分だけじゃなくて、周りの人それぞれに地獄があるって思えば、いつもより優しくなれる気がするじゃんってことなのかもしれない。これが俺の『夫のちんぽが入らない』の感想。周りに読んでるのバレるの恐れて、ブックカバーかけてた自分を恥じました。

 内容にあまり触れないで、感想書いた。ツイッターでオススメすると、心配されそうなので、こっちで沢山書いた。ピース。コミカライズ版もめちゃめちゃ好きで単行本買いました。作画を担当している、ゴトウユキコさんの漫画元々好きなんだよな。おとぎ話みたいだけどリアルな性と生を描く瞬間があってガンガンに頭を揺らしてくる作品が多い。『水色の部屋』とかショッキングな話なんだけど、憧れとか懐かしさって、たまに屈折するよなって浸ることができる作品だった。是非読んでみて欲しい。

 

おやすみBGM

綺麗 / おとぎ話